1989年(平成元年)2月11日、TBSの深夜番組『平成名物TV』の1コーナーである『三宅裕司のいかすバンド天国』の放送が始まった。司会は三宅裕司と相原勇。第1回の審査員は、萩原健太、中島啓江、グーフィ森、ラッシャー木村、土屋昌巳の5人だった。(審査員は、1989年3月25日までは5人体制、4月8日放送分から7人体制となった)
第1回の放送では、ちょっとした事件もあった。8番目に登場したヒステリックスの女性ボーカルが、小さくなったワイプに怒ってカメラの前に飛び出し、「ズボン脱ぐぞコラー!」と生放送中にもかかわらずジーンズを下着ごと脱ぎ始めた。スタジオは騒然となったが、カメラマンの機転で画面は徐々に三宅のアップに切り替わり、その瞬間が生放送されることはなかった。ADに退場させられる姿がちらっと映り、ヒステリックスの記録はイカ天史上唯一の「退場」となった。この事件もあって、番組は1回目から大いに話題となり、1989年の新語・流行語大賞の流行語部門・大衆賞を受賞するまでに至った。
80s!