1985年6月24日

1985年6月24日

1985年(昭和60年)6月24日、福岡県久留米市出身のアイドル歌手・松田聖子と俳優・神田正輝が「聖輝の結婚式」を挙げた。結婚式は東京都目黒区碑文谷にあるサレジオ教会(カトリック碑文谷教会)で、披露宴は東京都千代田区紀尾井町にあるホテルニューオータニで行われた。

80年代を代表するアイドル歌手・松田聖子は1980年(昭和55年)4月1日に「エクボ(資生堂の洗顔クリーム)」のCMソング「裸足の季節」でデビュー、当時のキャッチフレーズは「抱きしめたい! ミス・ソニー」だった。「裸足の季節」はTBSの『ザ・ベストテン』でも最高11位と今ひとつだったが、1980年(昭和55年)7月1日に発売した2枚目のシングル「青い珊瑚礁」は『ザ・ベストテン』での第1位を初めて獲得、オリコンチャートでも最高第2位を記録した。1980年(昭和55年)10月1日に発売された3枚目のシングル「風は秋色」はオリコンチャート1位を獲得。年末には「青い珊瑚礁」で1980年末の第22回日本レコード大賞の新人賞を受賞、第31回NHK紅白歌合戦にも初出場し、「青い珊瑚礁」を披露した。

デビューの翌年1981年(昭和56年)5月24日、松田聖子と郷ひろみの熱愛がスポーツ新聞で報じられた。報知新聞が一面で「聖子・郷結婚!」。日刊スポーツは芸能面で「結婚へ! 郷ひろみと松田聖子」と書き立てた。

交際から3年半——。1984年(昭和59年)の『第35回NHK紅白歌合戦』、都はるみの引退が話題となったが、紅組白組それぞれ8組目に登場した松田聖子と郷ひろみも注目を集めた。「松田聖子さんには郷ひろみさん、今年最も話題を呼んだ二人の対戦です」

年が明けて1985年(昭和60年)1月22日、この日発売された『週刊文春』で、松田聖子が郷ひろみとの別離を告白、芸能マスコミが騒然となった。映画の撮影中だった松田聖子は翌1月23日、東宝・砧スタジオで涙の記者会見を行った。この時「好きで愛し合って別れるんだから、今度生まれ変わって来たときには、きっと一緒になろうねって言いました」なる名言が飛び出した。

しかし、この記者会見が行われた当時、松田聖子はすでに神田正輝との交際を始めていたとの話もある。実際、1985年4月には婚約会見を行い、6月には結婚と、怒涛の展開を見せたのであった。

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