1984年(昭和59年)1月25日、主要新聞に掲載された広告が人々の注目を集めた。
「ベータマックスはなくなるの?」
家庭用ビデオデッキでベータ方式を擁するSONYが打った広告だった。25日から4日間連続で出された広告は、「ベータマックスはなくなるの?」「ベータマックスを買うと損するの?」「ベータマックスはこれからどうなるの?」とネガティブな問いかけを続け、最終4日目に「ますます面白くなるベータマックス!」と締めくくった。
この広告手段の奇抜さに、世間はびっくりした。ベータ方式の劣勢を報じるマスコミ、そしてベータファンの抱く不安に対するソニー独特の応じ方であった。
80s!